砂と太陽

すごーく前にも書いたと思うけど、サザンの曲の歌詞に

「砂混じりの茅ヶ崎・・・」

というのがあって、海が持つ不快感をすごく上手く表現しているなあ、と思うぐらいに海が苦手である。もちろん、泳げないこともマリンスポーツに興味がわかない要因でもあったと思う。だが、そんな僕が今ではサーフィンを楽しんでいる。きっかけは長男の親友一家に誘われたこと。もちろん最後まで抵抗したし、海の中で何かを踏んで、足裏に感じたことのない感触を味わったときや、車のマットの上に砂が落ちているところを見てしまうと、

「だから海って嫌なんだよ!」

と思う。それ以外にも、ありえない角度から海水に打ち付けられ、その際に鼻から海水が入ってきたり、腕がパンパンに疲れもう上がらなくなったり、海藻なのか分からないものが足に絡みついたりと、マイナスポイントもたくさんあるんだけど、フットサルが出来なくなるような怪我に繋がるものはなさそうだし(死ぬ可能性はあるけど。泳げないし)水の上をすべる感覚は気持ちいいのだ。

太陽が落ち始める夕方ごろ、疲れはててプカプカとボードで浮きながら、体力的に最後の一本かななんて思いながら空を見上げると、燃えるような赤とオレンジの間を白い雲が流れていて、それを青が包んでいる。モネでもシスレーでも、それこそ新海誠でも描けない風景がそこにある。砂浜に目を向けると子供たちが楽しそうに遊んでいる。一瞬、ここは本当に千葉か?現世か?と思ったりする。そういう瞬間があるんだよね。ジャリジャリは嫌だけど。

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