成長

 我が家の二匹は相変わらずに成長を続け、上は8歳、下は3歳となっている。次から次へと降り注いでくる生活の課題を慌ただしくこなしているうちに時間が過ぎ、いつの間にかここまで来ている。コロナウイルスにも、現代社会での戦争にも子供の成長を止めることはできない。確かに色々な我慢やかつては必要ではなかった手順や対策も必要だけど、それでも彼らの夏は暑く、空は青い。少し変わったかも知れないけど僕らも子供時代に過ごしたであろう日常は確かにあり、そこにちょっとした安心感や有難みを感じている。今思うのはその日常を守っていたのは両親や周りの社会であったこと、そしてその順番がこっちに回ってきたってことか。

 で、それとは逆にある思いが僕の中で育ってきていて、それは「本当に子供中心でいいのか?」という考えである。もちろん親として、大人しての責任を背負っているのは当然なのだが、子供中心に生活を回すことが本当に健康的なのか?と時々、ふと頭をよぎるんだよね。現在では「子供のため」「子供に経験させるため」という判断基準があり、周りもそうだから僕も全く疑いなく過ごしてきたけど、自分の子供の頃の記憶を振り返ると、両親の行動に付き合わされた際にのぞき見た世界が楽しかった覚えがあるんだよね・・・。まあ、恐らくこれは長男の成長に伴う疑問で、いつまで子供を子供扱いするのか、という不安の表れだと思う。子供扱いの方が可能性を狭めているんじゃないか、というちょっとした思いなんだよね。まあ、ここら辺は状況や環境によって変わるだろうし、僕自身の価値観も定まっておらず・・・、そもそも定めることも良くないのでは?とあれこれと考えたりするのであーる。

my first nikes

 我が家の姫がヨチヨチと歩き出している。ハイハイはすでに怖いぐらいの高速スピードなのだが、やはり成長に対する本能なのか、それともただたんに楽しいだけなのか、とにかく立とうとするのである。とにかく歩きたがるので、いよいよ靴を買おうか、となったのである。

 長男の時はそごうの子供用靴売り場で、アドバイザーみたいな人に最初はこれがいいというのを選んでもらって、それがアシックスのハイカットだったんだよね。今回も出来ればそうしたかったんだけど、こういうご時世で子供用シューズを売っている場所がなく、セールがあったこともあってNIKEで買ってしまった。

生意気にもAJである。完全に大人の(僕の)趣味丸出しで、本人はどう思っているかは全く不明なんだけど、まあとにかくこの時期はあっという間に流れていくので楽しみたいな、と思うのである。

1年

我が家のお姫様も一歳を迎えた。最近では行動範囲が広がり、ハイハイであっちに行っては頭をぶつけ、こっちに戻ってはつかみ立ちから転んでどこかを打って泣いている。そして泣きながらもそれを繰り返している。痛い目にあっても立ち上がる姿に、本能というか、生命のなんたらかを感じている。これで二度目の子育てで、すでに一度は通った道のハズなんだけど、覚えていないし疲れているしで、こんなだっけ?と思いながら日々を過ごしている。我が家の姫は体も小さく、周りに比べると成長がどうも遅いようだけど、これはこれでいいかな、と思っている。長男は5歳で生意気になり、毎日喧嘩していることを考えれば、この小さな姿で長くいてほしいとも思うんだけど、やっぱりこの大変さから解放されたい!とも思う笑。

素朴な疑問

 志村動物園かな、を長男と二人で見ている時にウミガメの産卵のシーンがあって、これが大変面白くて夢中で見てしまった。先生は小さい時からそうだったんだけど、恐竜への興味から始まって、生物に対する好奇心が膨れ上がっている。最近では蛇にも興味を示しいて、コブラとかブラックマンバぐらいは覚えているかな。

 で、寝る前の時間に「亀の赤ちゃんはどうやってお母さん亀に会うの?」という質問をされたんだよね。卵から出た小亀が一人でに海までにたどり着くのがドラマチックに演出されていたこともあって、印象に残っていたようだ。僕は爬虫類と哺乳類の違いを説明して生態の違いを教えたんだけど、どうも彼はもっと根本的な「母と子、親と子の在り方」みたいなことを考えていたようで、納得していないようだった。こういう時はかなり難しくて、「そういうもんなんだよ」と話しを終わらせてしまうことが多いんだよね。合点が行くような答えを用意できればいいのだが、そうもいかない。こういう場面が最近増えている気がする・・。5歳でこれだから、今後どうなるんだろう。不安だ。

あるある

 赤ちゃんあるあるの一つだと思うんだけど、会ったこともみた事もないおばあちゃんが近寄ってきて、「あら~赤ちゃん。何か月なの?」と一言二言交わすことになる瞬間が何回もある。一人目の時もそうだったから、もはや常識の一つだと思うんだけど笑、慣れてくると不思議と普通の事になってくる。

 この距離感は文化によって違うもののようで、外国人の人は抱っこしようとする人が多い。家の近くに良く行くインドカレーの店があるんだけど、今日はそこの奥さんに「大きくなったね!」と長女が抱きかかえられ、そのままつれて行かれ厨房のスタッフに挨拶をして帰ってくる、ということがあった。結構前から知っている人だし、抱っこ慣れしている感じだったら心配はなかったんだけど、もしかしたらこれを嫌と思う人もいるかもしれない、と思ったんだよね。この奥さんは昔から、長女が泣いている時に食べている間見てましょうか?とか話しかけてくれて、ある程度の面識があったらかいいんだけど、誰もがそう思うとは限らない・・。こういう時の距離感は難しい。 

ひさしぶりに

 すくすくと育っている我が家のプリンセス。母乳だけで良くもまあ、ここまで大きくなれるな、と。男の子と違って泣き声が小さいし、よく寝てくれるので女の子の方が育児が楽なのかなあ、とちょっと感じている。意外と難しいのは、何かを着せればいいのかがよく分らない所である。長男の場合はなんでも良かったのだが、女の子となると「女の子っぽさ」が求められるようで、それがからっきしわからない。ピンクであればいいのか?とか、フリルがついていればいいのか?とか、色々とあるんだろうけど正直赤ちゃんの時点で性別なんて気にしないものだから、戸惑う瞬間がある。が、中には着せている服の色で「元気な男の子だね~」「かわいいと女の子だねえ~」と声をかけてくれる人もいるから、あれは性別を認識させるために機能しているのだ、と今になってわかった。先日もお宮参りをしたのだが、そこは真っ白で良かったんだよね。楽だ。


育児ニュース

 なんか分からないけど、yahooの下の方に子育てや子供の教育に関するニュースや記事がやけに多い。子供がいなければ見向きもしないんだけど、育児の真っ最中の僕としては気になってしまい、ついつい読んでしまう。決まって多いのは、子育てに疲れて追い込まれる母親、子育てや出産に優しくない社会、海外での子育てはこんなに素晴らしい、日本は遅れているなどマイナスなものが多く、ついにワンオペ育児という単語も生まれたようだ。こんなの読んでたら子供なんて怖くて持とうとしないし、そりゃあ少子化になるよな、なんて読みながら思う。

 たしかに育児にはこういう大変な面は確実にある。これらの記事の内容は嘘ではないし、決して大げさに書いているわけでもない。でも、全ての物事がそうであるように、楽しい面や面白い面も間違いないなくある。辛いときは辛いけど、楽しいときは楽しい。楽しい瞬間もある、と言った方がいいかな笑。だから、辛い部分だけを目立たせ良い部分を書かないのはフェアではない気がして、読んでいて時々イライラする瞬間がある。問題提起はけっこうだけど、悪循環を呼んでいる気がしてならない。

 僕も生まれたての赤ちゃんを抱っこしながら、こいつこんなに軽いのに果てしなく重いよな、と、「責任感」という言葉では片づけられない何かを感じた。何かわからないことや不安なことがあれば、調べるんだけど、上に書いたようなニュースや体験談がいくらでも出てくる。もはやホラーじゃん!と思う事もある。それ以外のものを探そうとなると、子供のすばらしさや人間の崇高さ、次の世代を育てる大事さを説くものばかりで、こっちはこっちでちょっとなあ、と思ったりする。結局はバランスなのかな。


ハルク

 長男のことを「先生」と呼び出しのは、生活の何もかもが彼を中心に回りだしたからである。何においても優先されることから、家の中で最もエラい、ということが「先生」につながったんだよね。

 で、妹はどうするのか、という所で今一番候補にあがっているのが「ハルク」である。由来は泣き声の大きさや、泣き出した時の手足の振り方があまりにも派手で、暴れているように見えるからである。予定よりも早く生まれたこともあって体重が低くて一時は心配もしていたけど、あれから見る見る逞しくなった今では当時の繊細さが丸でない笑。まあ、女の子だからハルクはないなあ、なんて思うんだけど。グルートもいいかな、でも。

一生兄

 兄としての自覚が備わっていたかのように、妹を溺愛している先生である。お母さんを取られていることもあったり、今まで自分中心だったものが明らかに変わったことで多少不安定になった部分もあったが、それでも妹が可愛い、妹の欲しいものを買うために自分は働く、などとすでにメロメロである。毎日のお風呂も僕と二人で担当しており、隙あらば抱っこしたい、抱っこしたいと言ってくる。まだ危なっかしいから完全に一人で抱っこはさせられないけど、頼もしく見える時もある。

 もしかしたら嫉妬で妹をいじめるとか、意地悪をするんじゃないか?と心配していたけど今の所そういう予兆はない。時折今までになかったわがままを言う事もあるが、無事妹の誕生を受け入れられている感じである。

 妹がいたことがないからどんな気分になるのかは分からないけど、彼はこれからずっと兄として生きていくんだよね・・。昔のこれを思い出した。

my first pumas

 先生がいきなり、PUMAのシューズが欲しいと言い出した。何のこと?と聞いてみたら、どうやら彼の中でPUMAのシューズがすごく早く走れる、とのことでった。その理由は箱にチーターが書いてあるからで、チーターが一番早いんだもんね、と言っていた。色々とツッコミどころはあるんだけど、本人が言うもんだから、とりあえず見に行くかということで、この写真のシューズを買ってしまったのである。スニーカーに関しては先生ははからずも英才教育を受けていて、NIKEもADIDASもREEBOK認識していて区別も付くだけに、PUMAというチョイスが意外で面白かった。