成長

 我が家の二匹は相変わらずに成長を続け、上は8歳、下は3歳となっている。次から次へと降り注いでくる生活の課題を慌ただしくこなしているうちに時間が過ぎ、いつの間にかここまで来ている。コロナウイルスにも、現代社会での戦争にも子供の成長を止めることはできない。確かに色々な我慢やかつては必要ではなかった手順や対策も必要だけど、それでも彼らの夏は暑く、空は青い。少し変わったかも知れないけど僕らも子供時代に過ごしたであろう日常は確かにあり、そこにちょっとした安心感や有難みを感じている。今思うのはその日常を守っていたのは両親や周りの社会であったこと、そしてその順番がこっちに回ってきたってことか。

 で、それとは逆にある思いが僕の中で育ってきていて、それは「本当に子供中心でいいのか?」という考えである。もちろん親として、大人しての責任を背負っているのは当然なのだが、子供中心に生活を回すことが本当に健康的なのか?と時々、ふと頭をよぎるんだよね。現在では「子供のため」「子供に経験させるため」という判断基準があり、周りもそうだから僕も全く疑いなく過ごしてきたけど、自分の子供の頃の記憶を振り返ると、両親の行動に付き合わされた際にのぞき見た世界が楽しかった覚えがあるんだよね・・・。まあ、恐らくこれは長男の成長に伴う疑問で、いつまで子供を子供扱いするのか、という不安の表れだと思う。子供扱いの方が可能性を狭めているんじゃないか、というちょっとした思いなんだよね。まあ、ここら辺は状況や環境によって変わるだろうし、僕自身の価値観も定まっておらず・・・、そもそも定めることも良くないのでは?とあれこれと考えたりするのであーる。

近況

最後に何を投稿したのか覚えていないのだが、久しぶりに覗いてみた所、なんだかやる気が出てきたので「投稿を再開してみたりしようかなあ」と思ったこの一瞬を逃さないために書き溜めようと思う。書かない間におそらく

・長男の小学校入学

・泳げないのにサーフィンを始める

・一家でコロナに感染

・ノブクリの発足(シャツを作ったり)

・かかと痛に苦しむ

などがあって、それぞれに書くことはあるのだが面倒なので、いつも通りに思いついたことを書いていこうかな。時間が取れないのは同じだし、生活に追われているのも同じだが、時折過去の記事を読んだりしていると当時の自分の考え方や表現方法、あり方をまた取り戻したいな、と思ったりする。というわけで、再開!かな?

皆そこにいた、そして僕も

 とあるメンバーから、解散シャツもいいけど、パーカーも作ってほしいとの連絡がありましたので、デザインをさせていただきました。「EVERYBODY was there」パーカーになります。(希望者はボディを選ぶときにパーカーを選んでください。もちろんTシャツでもいいんですが。)https://utme.uniqlo.com/jp/front/mkt/show?id=45432&locale=ja

「Everybody was there」皆そこにいた、「I was to」僕も、というメッセージを込めており、ややメランコリックな、懐古主義的な一枚になっています。デザイン料を0にできなくて、一番最低の300円にしてあります。こちらは返すので言ってください。

THE LAST ONE

この度WEEDの解散を受け、「解散記念シャツ」を作成することとなりました。「解散記念」ってなんだよ、と思う方も大勢いらっしゃると思いますが、フットサルチームが無くなる理由は

・人間関係でもめる(戦術的価値感が合わないと言ってみたりする)

・金で揉める(論外)

と決まっています。そうではなく、皆順調に年を取り人数的に限界という理由は幸福なものに入るのではないでしょうか?そもそも「ここで終わり、解散!」と宣言できることはレアなことに違いない。というわけでチームそのものが無くなってもこの輪はそのまま残るわけで、今まで頑張ってきた年月を振り返りながら、今後も仲間としていられる幸福さを祝すためにこの一枚を作りました。サッカー協会のユニフォーム規定から完全に解き放たれたこの一枚。個サルで着れるかどうか、あなたを試しています。

胸には

「終わりよければ全て良し」

背中には、過去に作ってきたシャツのテーマ、肩には「解散はここで」、「最集合はどこでも」のメッセージを込めています。金額は調査中、ブランドはルースです。

岡村 康平 cloud funding shirt”you can count on me”

この度、フウガドールすみだの岡村康平選手のクラウドファンディング企画シャツをデザインさせていただきました。岡村選手が今シーズンをもって引退することを決めており、最後のシーズンの活動費をクラウドファンディングで募ることになったとのこと。で、賛同し参加してくれた人たちの名前を入れたプラシャツを作るという企画になり、僕に話が来たわけです。これは面白そうだ、とやらせていただきました。

岡村選手が所属してきたベルマーレと現在所属しているフウガの色を基調に、袖部分にクラウドファンディングに参加してくれた人たちの名前を入れさせていただきました。

デザインとしては、人と人のつながりを表現したつもり。背中にはYOU CAN COUNT ON MEのメッセージを配置。

今回のシャツをデザインするに当たって、このフレーズがピッタリだと思ったんだよね。何年経っても、岡村選手は参加してくれた人に会うたび、あ、この人あの時助けてくれたんだよなあ、と思い出すだろうと。ここら辺が面白いところで、 一度恩を受けたら、それを返すまで繋がりは続く。返した後も感謝の念が永遠に残る。 一度恩を受ける、施す、ことがずっとずっと続く関係を作る。これつて最高だな、と考えたんだよね。で、  背負うには最高のフレーズだな、と。  意味的には、当てにしていいからねとか、仲間だからな、とか、なんかあったらすぐに駆けつけるからな、困ったら言えよ、という意味もある。だから、背中に you can count on me が入ってるなんて、一度受けた恩はわすれないぞ、と、今回のテーマにピッタリで最高にクールだな、と。

出来上がり的にはさすがGAVIC。前回のSEEDS all stars FUTSAL CLUB PRATICE SHIRT “Be Neutral”に続き二枚目だから、今回はかなりスムーズにすすんだな。満足だ!

差別

 ジョージ・フロイド氏が警官に殺されたこの事件によって、差別や不平等に対する声があちこちから上がっている。故人の境遇や、今なお続く不幸の連鎖、アメリカ社会にしみ込んだ人種差別を憂い、これではいかん、改善しよう!と叫ぶ声である。「差別」という言葉が躍っている。こういう事って定期的にあって、今回もある程度時間がたったらほとぼりが冷め、10年後ぐらいに同じことになるんだろうなあ、と気づいてしまう自分がいて、この事実こそが一辛いなと思う。でも、一番怖いのは「差別はいけない。差別をしないようにしよう!」と声高に叫ぶ人たちである。

 こういう境遇に生まれた僕が一番最初に認識した社会の壁こそが「差別」である。それまでは自分も他の子供たちと同じで、違いに気づいていなかったんだけど、ある日突然自分の特異さに気づくのである。そしてこの「自分がみんなと違う」ということは一生変わらないことを悟ってしまう。これは子供の頃の僕にとってかなりの大きなショックで、人格形成の間違いなく大きく影響していると思う。それなりに悲しい、怖い思いもしたけど、今では特異であることが良かったなあとか、逆にまったく気にもしていない人もいるなあとか、意識すらいない人もいるな笑、と思ったりする。個人と個人の間において、国籍とか文化とか、考え方の違いやそれこそ肌の色の違いななんて軽くジャンプ出来るもので、どんな違いでも大した違いではない。僕はそう信じている、ではなくそう実感・体験している。でもこれが個人間ではなく、もっと大きな単位になってくると不思議と難しくなってくるんだよね。その難しさが今テレビごしに映るニュースなのかな。差別は常に隣にあり、永遠になくなることない。

 で、僕が「差別はいけない。差別をしないようにしよう!」と叫ぶ人たちに思うことは、そういうことを本気に思い、信じ、正しいことだと思いながら大きな声で叫んでいる人も「差別をしてしまうのかもしれない」ことを認識した方がいい、ということである。「差別ダメ!絶対ダメ!」と叫ぶより、「俺らだって差別をしてしまうかも知れない!気をつけよう!」と言ってほしいんだよね。正しい側に立って、俺だけは大丈夫と思いながら「差別ゼッタイダメ!」と叫ぶより、「本当に正しい側に立てているのだろうか」と考えた方がはるかに健全だと思うんだよね・・・。自分だけは大丈夫、と思っている奴ほど怖いからね・・。

というわけで、正しいことを叫ぶのって間違ってはいないんだけど、それはそれでちょっと怖いなあ、と思うのである。

my first nikes

 我が家の姫がヨチヨチと歩き出している。ハイハイはすでに怖いぐらいの高速スピードなのだが、やはり成長に対する本能なのか、それともただたんに楽しいだけなのか、とにかく立とうとするのである。とにかく歩きたがるので、いよいよ靴を買おうか、となったのである。

 長男の時はそごうの子供用靴売り場で、アドバイザーみたいな人に最初はこれがいいというのを選んでもらって、それがアシックスのハイカットだったんだよね。今回も出来ればそうしたかったんだけど、こういうご時世で子供用シューズを売っている場所がなく、セールがあったこともあってNIKEで買ってしまった。

生意気にもAJである。完全に大人の(僕の)趣味丸出しで、本人はどう思っているかは全く不明なんだけど、まあとにかくこの時期はあっという間に流れていくので楽しみたいな、と思うのである。

SEEDS all stars FUTSAL CLUB PRATICE SHIRT “Be Neutral”

ずっと市リーグに参加したいと思っているのだが、こんな社会になってしまい、何もかもが滞っている。まあ実生活の方がかなり大変だから、これはこれでいいタイミングか?と思うこともない。とはいえ、ずっと止まっているのもなんとな気持ちが悪いわけで、とりあえずプラシャツを作成することになりました。ノブのプロデュースのもと、GAVICで初めて作成。我ながら今まで作ってきたものとデザインは似ているが、これはこれでクールな感じに出来上がったと自負している。今回透かしっぽいデザインに挑戦しています。

ちなみにチーム名は SEEDS ALL STARS FC。花の意味があるフロリ、WEEDは雑草。それら二つのはじまりとなればSEED(種)以外はないな、と。色々と考えてみたけど、いいところに収まったんじゃないかと。もし希望者いたら連絡ください。長袖もあるよ。

1年

我が家のお姫様も一歳を迎えた。最近では行動範囲が広がり、ハイハイであっちに行っては頭をぶつけ、こっちに戻ってはつかみ立ちから転んでどこかを打って泣いている。そして泣きながらもそれを繰り返している。痛い目にあっても立ち上がる姿に、本能というか、生命のなんたらかを感じている。これで二度目の子育てで、すでに一度は通った道のハズなんだけど、覚えていないし疲れているしで、こんなだっけ?と思いながら日々を過ごしている。我が家の姫は体も小さく、周りに比べると成長がどうも遅いようだけど、これはこれでいいかな、と思っている。長男は5歳で生意気になり、毎日喧嘩していることを考えれば、この小さな姿で長くいてほしいとも思うんだけど、やっぱりこの大変さから解放されたい!とも思う笑。

誕生

 キャプテンの長男が本日産声を上げた。コロナウイルスばかりのニュースが躍る、なんとも言えない空気が流れているこのタイミングでの誕生は正直複雑なのかも知れないが、「いや、今だからこそ俺ら大人がしっかりしないといけないじゃん!」と叱咤されるというか、気合が入るというか、勇気が沸くニュースである。社会があーだこーだ、政府の対応がどうのこうの、なんて言ってないで日常を、生活を、家族・仲間、好きな人たちを守って世界をちゃんと回せよ!ということである。

 今までも何度も書いていると思うけど、僕のが価値観が変わった瞬間の一つに、イソノ家に杏ちゃんが生まれた時、というのがあるんだよね。その時本当に、

「いかん、世の中がちゃんと正しく回るようにしないといけないじゃん!」

と思ったんだよね笑。世の中を斜めに見て憂いたり、社会や政府に文句を並べるまえにお前ちゃんとしろよ!働いて遊んで健康で税金を払って、ってやらないとだめだよ!と気づいたのである。それからも仲間に次々と子供が生まれても、そしてやがて自分に順番が来た時もその想いはやはり同じで、今となっては正しいと確信を持っている。

 人によっては大変な時に生まれたね、なんていうかも知れないけど、この時だからこそ意味があるのだと思える。大変な思いは親にさんざんさせて笑、すくすくと育ってほしい。そして「そういえばあの時大変な時に生まれたよね~」なんて軽く思い出せる社会にしないといけない。