ジャッキー

 ジャッキーがまたやってくれたね。なにやら、「津波や地震があった方が世界がまとまり平和になる」見たいな事を言ったみたいで、あちこちから叩かれている。もちろん、そんなことはなくきっと発言の一部を切り取って、それを意地悪な目を通して解釈しただけなんだろう。SNSが普及してからはみな突っ込みを入れる先を待っていて、向こうではジャッキーはきっとそういった存在なんだろうなあ。突っ込みやすい、みたいな。

 この騒ぎをきいたとき、僕が思い出したのは映画「ウオッチメン」である。この映画で、世界一頭のいい人間が考えた唯一の平和の実現方法として
「仮想敵を作る」
というのがあって、その仮想敵に信憑性を持たせるためにたくさんの人を殺すんだよね。その是非を問うのがこの映画なんだけど、現実の世界でもありえる事である。
 災害はもちろん不幸なことではあるんだけど、たしかにそういう時に限って人間の善の面が見える場面がある。皆が好きな「イイ話」はそういう時に限って多いよね。何事もないときもその精神性で過ごすことが出来れば、世の中はもっと過ごしやすい世界になるに違いない。ジャッキーはその事を言ったのだろうか。

エリジウム

elysium-firstposter-full2 最初に「第九地区」を見た時のショックは未だに忘れないよね。あまりにも衝撃的だったし、大体男の子が格好良いと思う物事が詰め込まれているし、なにやら政治的なメッセージもありそうだしで、SF映画の新しい1ページを刻んだ一本であった。

で、その監督の新しい作品がこれ。相変わらずの貧民街描写、宇宙船の形、なんだかレトロなIT描写は前作そのまま。映像的にも、多くの人が狂喜乱舞をした質感(なんていうか、リアルな汚さ?)を保っていて一安心だったが、ストーリー的にはなんだか乗れず。きっと「第九地区」よりもずっと予算も多いだろうし、スターも出ているし、規模も何倍ものプロジェクトでもあるハズ。それにつられ、ストーリーも前作よりも大きなテーマにしようと思ったんろうけど、限りなく個人的な物語であった前作の方が不思議と壮大な物語に感じられるんだよね。そこは残念だけど、宇宙船のデザインとか、マット・デイモンが装着?する強化外骨格、丸くない未来像とか(デザインが角ばっているんだよね)映像間と世界観はやはり良いねー。第九地区がまた見たくなった。そしてエビ野郎を一体でもだして欲しかった・・。笑

TED2

なんと、あの傑作「TED」の2が作られるとの正式発表が!しかもロードショーの日まで決まっている!2015年6月26日だからまだ2年も待たないといけないけど、今から楽しみで仕方ない・・・。マーク・ウォルバーグも正式に参加を発表しているので、ほぼ前作と同じスタッフとキャストになりそうだけど、恋人役のミラ・クニスがまだ分からないとのこと。続編の一番の悲劇は「大人の事情で」キャストが変わっちゃうことなんだから、ここはどうにか頑張って欲しい。

気になるのはストーリー。設定上ほぼなんでも許される世界ではあるけど、テッドはすでに大きすぎる山を越えて成長しているので、どんなテーマになるのかが今から楽しみだ。とりあえずDVDで復習だな。

アメコミ

今TVでやっている「ウルヴァリン」を見ながら、最近すごくアメコミを見ているなあ、と思う。しかも面白いのが多いんだよね。ダークナイトシリーズ、アイアンマン、アベンジャーズ、Xメン ファースト・クラス。どれも満足した気持ちで映画館を後に出来る傑作ばかりであった。コミックを映画にするのってそんなに簡単なことじゃないとは思うけど、最近のアメコミは年々高くなるハードルを物ともせず、常に期待に答える映画を作り続けている。

日本でも優れた漫画作品がたくさんあるのに、映画化となるとどうもその通りにならない。ハリウッドと日本の映画界ではそりゃあ規模や予算の違いもあるし、製作時間の違いもある。比べるものではないとは思うんだけど、何となく寂しい感じはするよね。思えば「CASSHERN」ってあちこちで叩かれ、微妙な映画ってことになっているけど、気持ちが篭ったという意味ではすごくいい一本なんだよね。たとえ作った監督本人にしかわからなくても(笑)。でも、もしかしたらこれがアメコミにあって、日本映画(漫画映画化作品)にない何かなのかもなあ、なんて思う。ヒーローの悩める内面とか弱さとかこそ日本のヒーローで輝く部分だと思うんだけどなあ。

世界にひとつのプレイブック

期待して観たんだけど、期待どうりの出来で大満足な一本。

妻に浮気をされ、躁鬱病で八ヶ月間精神科に入院をした主人公。退院してもなお未練タラタラで復縁を願っているんだけど、接近禁止令まで出されている始末。復縁に希望を感じているのは本人だけで、周りは可能性がないこと知っている。入院前は教師だったんだけど、もちろんクビにされ現在は無職。
もう一人の主人公は、事故で夫を亡くした女性。そのショックで精神のバランスを崩し、勤務先の男全員(女も)とヤリまくりクビになり、それが噂になり家に変な男たちが訪ねてくる始末。しかも実家。そんな二人が出会い、ダンスを通じて立ち直ろうとする物語である。
精神的に危ない二人だから、色んな意味でも怖い映画なんだけど、実は彼らをとりまく町もひたすら冷たく、家族も「正常」とは言えない状態なのだ。フットボールファンであり、ゲンかつぎを異常に信望している彼の父は無職でノミやを始めていて、しかもけんかで人を殴ってスタジアムは立ち入り禁止。レストランの開業を目論んでいるが、せっかくの金を賭けに使ってしまう。二人を引き合わせる親友夫婦も仮面夫婦で、親友は仕事のプレッシャーで今にもキレそう。
そのため、二人は自然に引き合うんだけど、彼には浮気をした妻しか目に入っていない。ダンス大会に出場したい彼女は彼の気を引くために、「元妻に手紙を渡してあげる」などと餌を撒き彼を繋ぎとめようとする・・。

最終的には二人は大きな賭けを託され、ダンスの大会に出場する。そこで練習していた大技を繰り出すんだけど、見事に失敗してしまう。この「失敗」こそがこの映画のテーマなんだよね。二人はそれぞれの生活の中で失敗をし、レールから外れている状態で、なんとか軌道修正しようと必死である。つまり、失敗から立ち直ろうとしているんだよね。

この映画を撮った監督は前にすごい面白い「スリー・キングス」という映画を撮って、未来の大監督!なんて言われていたけど、出演者とモメまくり干された過去がある。つまり、この監督もこの映画で失敗から立ち直ろうとしているのだ。

最後にどうなるかは見てのお楽しみだけど、実はとてもオーソドックスな作りで分かりやすいハッピーエンディングになっている。人は失敗から学び克服し、自分たちなりの何かを手に入れる。必見です。

 

ワールド・ウォーZ

IMG_4258というわけで早速見てきました、隠れゾンビ映画の「ワールド・ウォーZ」。期待通りの展開で、余計なことのない締まった一本であった。ゾンビ化の謎を求めて世界を移動するくだり、謎を解いていく過程、どれも楽しく見れて非常に気持ちが良かった。今までのゾンビ映画の系譜に沿いつつ、新しいところもあって、何より
「とんでもない物量」
というのはやっぱり迫力がある。混乱に陥った町を俯瞰で眺めるシーンが多いんだけど、画面のどの部分でも何かが起こっていて、どこを見ても面白い。ゾンビ映画って低予算のイメージがあるけど、これはとんでもない大金をかけたゾンビ映画であるってことだけで見る価値あり、だ。

たぶんブラピ主演であることが僕の一番の気に入ったポイントなのかも知れない。それだけで魅力1.5倍プラス、みたいな。最初に映画を見出したひとつのきっかけでもあるしね。

Z

IMG_4258 ブラピの新しい映画のスポットが大量に長されているけど、面白いほどに「ゾンビ」の一言が出ないね。Zは最後とか終焉とかの意味じゃなくて、ゾンビのZなのに、である。CMで流れるのは「家族愛」とか「最後に人は・・」なんてドラマチックな側面を押し出しているけど、どこからどう見ても「アクション・パニック大作」だよね。
まあ、理由は簡単で、ゾンビという言葉を出すと観客が集まらないんだよね。女性はまず行かない。女性が行かないってことは、カップルも行かない。ファミリー層ももちろん駄目。見に行きたい!と前のめりに思ったのは僕みたいな一部のマニアだけだろう。ブラピがすごい金額をかけたゾンビ映画!ってだけでご飯二杯はいけると思うんだけどなあ。

今思えばウィル・スミスの「アイ・アム・ア・レジェンド」もそうだったはず。良くないことだし、なんだか悲しい。CMでやっているのと感じが違う・・・、思っていたものと違う・・・、期待していたものと違う・・・、こういう理由でガッカリする客がいたら映画の責任になりそうで、なんだか変な感じだ。

300 RISE OF AN EMPIRE

poster
全く予想していなかったけど、あの「300」に続編が出来るらしい。すでに予告編が公開され「1」でも最高だったあの世界観はそのまま、キメキメシーンも相変わらず多そうだ!

「300」はわずか300人のスパルタ軍が100万人のペルシア軍の戦いを描いた作品である。大勢に対し、たった300人で立ち向かったのは史実のようでそれなりに本当の話みたいんだけど、そんなことはどうでもよく、とにかく戦いのシーンを楽しむ映画である。早送りとスローモーションを巧みに使った編集になっていて、いちいちカッコいいんだよね。映像も絵画のような色彩になっていて、首や腕や足が血しぶきを上げながら飛んでいく凄惨なシーンの連続でも、どこか美しかったりする。予告編を見た限りでは今回は海戦が描かれそうなので、より独特な映像に期待したい。

不安なのはスパルタの王、レオニダスの不在。「300」はレオニダスの存在が全てであり、レオニダスを通し観客はスパルタの狂気に近い価値観に寄り添えるんだけど、どうなるやら。歴史からいうとレオニダスは戦いに敗れたあと、クルクセスに首をちょん切られているはずなんだよね・・。

トムクルーズ

真似をしたくなる、トムクルーズの新作
「オブリヴィオンヌ〜」
の発音。なんだかカッコいいんだけど、意味がサッパリ伝わらない所がいいよね。笑。さっき観てきたけど、感想は今度。

そう言えば、トムが来日していいともに出て、爽やかさ100%だったとか。ある世代にとっては、トムはハリウッドそのものなんだよね。トップガンの前から知っている人も多いだろうし、常にトップ君臨しているし、何よりも常にサービス精神満点だから根強いファンがいる事はよく分かる。

僕もデイズオブサンダーの頃から好きだったんだけど、サイエントロジーの話題が出始めたころから?マークが灯って行った。その頃からトムの映画は全て、
トムのトムによるトムが格好良く映るトムのための映画
になっていって、詰まらなくなったんだよね。そう言う事もあり、今回の「オブリヴィオンヌ〜」は不安だったけど、これはこれで凄く楽しめた。

トムってもう50を超えてるんだよね…。なんか、存在自体がもう映画だわ。

ルビー・スパークス

7564ef002e044c847fc16fc456c71aa6RUBY SPARKS
監督 ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス
出演 ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング

19歳で天才作家として華々しくデビューした主人公だったが、その後10年間にわたりスランプに陥っていた。10年もかけないといよいよ不安もつもり、周りとの関係を上手くこなすことが出来ず精神カウンセリングにも通っている。回りからは「天才」と評価されながらも、で、次の本は?一発や?との声が聞こえている。

そんな主人公だが、ある晩、夢でみた自分の理想の女性「ルビー・スパークス」を主人公に小説を書き始める。するとある日、目の前にそのルビーが現れ、主人公と一緒に生活を始める。とにかく、自分で作った存在だから、自分の思い通りに動かすことが出来る
「ルビーはフランス語を話す」
とかけば、実際のルビーもフランス語で喋り
「料理がうまい」
とかけば、料理も上手くなるのだ。当然主人公は自分の理想の女性だから、主人公の日々は一転してバラ色になっていく。が、彼女は想像の産物。かと思ったら、他の人にもちゃんと見えて話をすることもできる。ルビーはたしかに存在しているのだ・・。まあ、案の定2人の関係は絶頂を境にどんどん下っていき、最後にはドラえもんの一話のような展開になっていく。

主人公はルビーを好きなように出来るのだが、彼女を細かくデザインすればするほどルビーの魅力は失われていく。後半ではいじればいじるほど駄目になっていき、2人の関係は微妙にずれていく。自分の思い通りにすれば上手く行きそうな感じがするんだけど、どうもそうではないようで・・。

アートワークや紹介のされ方から、ムダにお洒落で敬遠してしまいそうな一本だけど、人と人のつながりにかなりいい所まで突っ込んでいて好感がもてた。想像の産物である彼女の謎を楽しむ見方もあるけど、自分が求める理想は本当に理想なのか、いいことなのか、この問いも面白い。救いのある終わり方も良く、大満足だ。