ニュース番組のあおり映像で「映画監督オリバー・ストーンに独占インタビュー 衝撃情報を語る」というのがあって、気になって待ってしまった。オリバー・ストーンはアメリカの映画監督で、常に政治的な発言を繰り返したりするちょっと面白いおじさんである。「スノーデン」をテーマにした新作が封切られるから、その番宣だったんだけどね。
あまり言われないことだけど、ストーンはおそらく世界でもたった一人の「殺人をしたことのある監督」だと思う。殺人事件を起こしたとはかではなく、一般兵としてベトナムで戦っていたのだ。1年の従軍体験を基にして作ったのが「プラトーン」である。そのため、すべての言葉に不思議な説得力があるんだよね。一番強烈な言葉に「国のために戦ったことがない奴が愛国心をかたってんじゃねーよ」というのがあって、この人にしか言えない言葉だなあと思ったのを覚えている。愛国者でありながらも常にアメリカ体制を批判し続け、それだけでなく日本に来ては日本を批判している。今回のニュースでは安倍首相を「Abe」だけで「首相」を付けずに呼びすてにしてたしね笑。「スノーデン」ちょっと見たくなってきた。
ものまね
裸になるとテンションが上がるのは男の良くないところの一つである。これは大人の恥ずかしい専売特許の一つかと思っていたけど、二歳児でも同じのようで・・。最近は僕が腕立て伏せをしているとき、横に来て真似をするんだけど、どうもお風呂上りでそれを思いだしたようで・・・、ごらんの有様である笑。本人が腕立て伏せをどう考えているのかが非常に気になるが、きいてもただ笑うだけで教えてはくれない笑。
レイヤ姫逝く
キャリー・フィッシャーが亡くなってしまったね・・。おそらく本名を言ってもわかる人は少なく、レイヤ姫と言った方がわかりやすいよね。「フォースの覚醒」で久しぶりに姿を見たけど、あー時間の流れは残酷なものだなあ、と思ったのが正直なところである。女優としての評価ははっきり言ってそこまでのものじゃないけど、実は裏方としての方が有名で、そっちの方で結構稼いでいるんだよね。映画では良くも悪くもレイヤ姫の色が付きすぎて、他の作品には恵まれなかった。とはいえ、奴隷姿のレイヤ姫によって性の目覚めを迎えた男性は多いに違いない笑。私生活ではかなりの波乱の連続、そっちの話題も多かったけど映画の歴史の一ページに名前が残る人物であることは間違いない。
今劇場にかかっているローグ・ワンの主人公の女性って、どことなくレイヤ姫に似ている気もしている。誰もが想像する完璧な美女ではないあの感じがSWの世界観にあっているのかも知れない。ヨーダが言ったように「死は生の営みの一つ。フォースへと変わるものを喜んで送り出せ」だな。
2016ベスト映画
今年観た映画の一覧を眺めながら、何が一番だったかを考えてみた。興行的に超ヒットという作品はなかったけどかなりの良作が多く、ハズれの少ない一年でもあった。その中でも特別な輝きを放ったのが「クリード」である。ご存知、ロッキーシリーズの最新作である。アポロの隠し子がロッキーにトレーナーを頼み戦うという内容である。ロッキーの最新作なんて、今意味があるのか?そもそも今の時代にロッキーのテーマが合うのか?という不安を大きく吹き飛ばし、まさに現代版のロッキーを見せてくれた。
最初のロッキーは恵まれない自分の環境と、自分自身に打ち勝つための「ハングリー精神」というのが大きなポイントだったけど、クリードの主人公はエリートであり金持ちという設定である。そんな彼をボクシングに打ち込ませるのは「自分自身の証明」と「どうしょうもないボクシングへの情熱」だけなのである。僕はこの部分がすごくいいところだと思うんだよね。今の時代に合っているというか、現代的というか。僕らが生きる今の時代にボクシングで成り上がるとかはあまり現実味がなく、そのためハングリー精神を描くことはできない。また、どの分野においてもすでに最高のものはすでに生まれている。
今の時代、誰かを何かに搔き立てるのは「どうしようもなくやりたい」という情熱が一番ピンとくるんだよね。クリードが家でロッキーの試合をyoutubeで見ながら思わず立ち上がり、シャドウを始めるシーンがあるんだけど、あれすごくよく分かるんだよね。今からでは誰よりも上手くはなることは出来ないし、サッカー経験もないし、体だって衰えが来ているし、しょせん地方の三部リーグだけど、それでもやりたいんだよね。どうしようもなくやりたくなるあの気持ち、よくわかる人はたくさんいるんじゃないかな。まさに今の時代の新しいロッキー。見ていない人はおすすめです。
歴史のミステリー
ラングドンシリーズをテレビでやっている。僕はダン・ブラウン作品は全部読んでいて、映画もどれも何度も見ているからファンと言っても良いんだろうけど、この人が好きなのではなく「歴史+ミステリー」という響きが大好きなのである。まあ、男子なら少なからずこういう面は誰にでもあると思うので、理解していると思える。やがてこれが都市伝説につながったり、不思議な話につながったりするんだけど、「歴史」という単語にちょっとしたリアリズムと説得力がああって、なんていうか、頭が良くなった気がする笑。
それにしても、すごいなあと思うのはヨーロッパの歴史だよね。宗教、芸術、そしてそれらにまつわる偉人や変人、伝説。その一つ一つに裏話があり、陰謀説があり、そしてずっと隠されてきた「真実」があることを考えると、それだけでワクワクしてくる。行ってしまえば「インディー・ジョーンズ」も同じジャンルなんだよね、僕のなかでは。古い書物を紐解きながらの冒険、それも過去に隠された秘密に挑むような、そういう物語っていいよね、映画でも小説でも。今度公開される「インフェルノ」がそこまで歴史的要素は多くないけど、楽しみだ。
ピクサーの怖さ
ピクサーの映画実は一つの世界観と時系列にそって並んでおり、全て繋がっているという都市伝説を知って、ピクサーは本当に完璧すぎて怖い、と思った。例えこの都市伝説がガセであったとしても、ピクサーの映画には恐ろしいほどのストーリーテリングである。子供が見ても楽しいけど、実は大人が見るとまた違った意味で面白いという、同じ映像に複数の意味を持たせるあの感じ?は普通じゃない。この人たちが子供向けではなく、純粋な大人用の映画を作ったらどうなるんだ?と思っていたら、こんな短編が。ピクサーが持つ「ダークな感じ」の正体はこれだったのか!と合点がいくことだろう。
Borrowed Time from Borrowed Time on Vimeo.
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
ハリウッド版の「攻殻機動隊」実写版の映像が何点かリリースされていた。ファンからも、ファンじゃない人からも「大丈夫か?」と色んな意味で心配されている本作だが、10秒前後のこれらの映像を見たらどう変わるのか、非常に気になる。あくまでも予告編ではなくちょっとした映像だから、評価が難しいところもあるが、ちょっと面白そうで楽しみなところもやはりある。と同時、やっぱり大丈夫か?と心配も出てくる。ということは、安心はさせてくれないが、楽しみにはさせてくれる困った映像なのである。宣伝としては完璧な手法なんじゃないか、ということになってくるんだよね・・。スカーレット・ヨハンソンの少佐、たけの荒巻・・。やはり楽しみだ。
https://www.facebook.com/GhostInTheShellMovie
桜桃の味
キアロスタミ監督が亡くなったらしい。名前は一度も覚えられなかったけど、代表作の「桜桃の味」は忘れられない一本である。
主人公の中年男が、ずっと自分の自殺を手伝ってくれる人を探してまわるという話である。
「私は、夜に睡眠薬を飲んで穴の中に横たわる。そしたら君は次の朝に来て、穴の中の私を呼んでほしい。返事がなかったらそのまま埋めてほしい」
というのがその中年の男の要望なんだけど、誰も手伝ってくれない。怖いから、宗教的観念に反するからとか、理由は様々なんだけど、ついに手伝ってくれる老人を見つけ・・、という映画である。おそらく多くの人が「感動した!」とか「涙が止まらない」的な紹介をすると思うけど、実は意味がよく分からない困った映画なんだよね。特にあのラストには意味があるのかないのか、あるとしたらそれがどんな意味なのか。評論家や知識人は難しい御託を並べれたいけど、本当か?と感じていたのを思い出した。僕は忘れらないのはまさにそこで、なんだか哲学的な意味を込めて物を語とを難しくとらえようとする風潮?とでもいうのかな、そこがちょっと引っかかっていたんだよね。深読みや謎解きの楽しさは僕も好きだけど、これはちょっと違う気がしたんだよね・・。
映画的にはずっと静かな感じで、イランの乾いた風景は美しいし、老人が最後にする長い説教もいいんだけどね。僕にとってはちょっとした気持ち悪さを覚えた一本なんだよね。英語字幕だけどyoutubeに丸ごと上がっているから、見れる人は見てほしい。
あの男が帰ってくる!
傑作なまま終わった数少ないシリーズである「ボーン」シリーズの新作が公開される。すごくいい終わり方だったし、なぜ今更?と不安を覚えているのが正直なところ。予告編をみた感じではアクションがすごく派手になっていることと舞台がアメリカになっている所も心配な所である。ボーンシリーズの成功の要因の一つに、ハリウッドを離れてヨーロッパで撮影をした、というのがある。ハリウッドのシステムやしがらみから逃げるための作戦だったんだよね。それがあの独特な映像とテンポ感、変わった(当時としては)スタイルのアクションを生んでいるんだよね。この予告編をみた限りでは、ボーンシリーズが一番嫌っていた「無意味に派手なアクション」が連発されていて、なんだかなあという感じである。もっと心配なのは、現地の人と殴り合っている所を「彼が必要だ」と探しに行くところが「ランボー2」と全く同じな所である。僕は大好きだけど、ランボー2は底抜けに強いヒーローを流行らした映画として悪名高い。監督は今までも撮っている人だし、今の時代が前よりもずっとボーンシリーズに合っている気もするので、プラスな部分も多いと思うが、さてどうなるやら。色んな意味で楽しみだ。
兄弟が姉妹
「マトリックス」の監督であるウォシャウスキー兄弟。兄の方が性適合手術を受け、女性になったことは知っていたのだが、つい最近弟の方も同じ手術を受け性別を変えたようだ。親類はいるかもしれないけど、兄弟で同じ手術を受けた人たちって今までいたのだろうか。
よく考えたら、マトリックスもその後に作ってきた映画にも「本当の自分を解放する」というテーマが共通して底に流れている。因果関係がないと考えた方が不自然だろう。自分のあり様に違和感を感じながら生きるのは辛そうだが、それを克服すべく手術に踏み出す勇気もすごい。いくら金も名声もある選ばれた人間だとは言っても、リスクは変わらないからねえ。封建的なアメリカで暮らすことを考えれば、勇気を出して自分の性を獲得するより、我慢して自分を隠す方が楽そうだしね。思い出すのはデビュー作であるバウンドのあのセックス・シーンだよね。刺激的過ぎて大好きだけど(笑)、これからはちょっと観方が変わってしまうかも。笑。





