3日目はあえて予定を入れずにフリーにしてあり、格段に浜が美しいというイダの浜に行く。同じ島にあるのだが、船でしかいけない立地で、船に乗り込んでくる客、特に子供たちはすで皆海で遊ぶ格好している。港の周りに数個の飲食店といくつかの宿があるぐらいの、小さな集落である。港に着いた時点で、船の周辺にすでに昨日のアクティビティで見た青い魚が普通に泳いでおり、ここら辺から「綺麗な海」の基準が狂ってくる。船乗り場から少し歩いた所にかき氷を出してくれる店があって、熱いこともありとりあえず食べていく。船を降りた際の客は皆に行っており、残っているのは我々だけであった。店番をしているのは高校生ぐらいの兄弟3人で、色々話していると夏休みで大阪からおばあちゃんの家に帰ってきているという。おばあちゃん家が観光地、というのはどんな気持ちなのだろう、と想像する。質問したら、子供の頃から来ているけどやはり楽しい、とのこと。そりゃあそうか、と納得。感じのいい子たちであった。途中で、お店に設置されているコカ・コーラの自動販売機を開けようとするのだが、やり方が分からない。お姉ちゃん、弟、妹、という3人兄弟だが、あれこれと鍵を入れたり、押したり引いたりしても開かない。こうなったらお母さんを呼ぶしかないということになり、お母様も来るんだけど、やはり開かない。もうここはババにやってもらうしかない、ということになりおばあ様が来るんだけど、フン!と力を入れた所簡単に開く自動販売機。おばあちゃんは強し。
イダの浜はその評判通りの美しい所で、ちょっと頑張って先の方まで行くと浜と浜をつなぐトンネルがあったりして、冒険的な所もあり十分楽しめた。先の方に行くと人もおらず、全ての風景を独り占め。このプライベート感が今回の旅のポイントだったのかな、と思う。大分遠くまで行ったので、帰りが大変で、下の子を引っ張りながら泳がないといけない。その最中、尖った岩に膝をぶつけ、切ってしまう。そんなに深くはないが、5-6センチぐらいのまっすぐな切り傷を作ってしまう。海中だからずっと血が止まらず、しかも浜までは200メートルぐらいはある感じ、根性で泳いだ。
ビーチを上がってからは、近くの飲食店でお昼を食べる。すでに営業時間が終わっていたが、おばあちゃんが快く迎え入れてくれた。ここら辺、子供がいると強いよね。なんと、このおばあちゃんは、天然記念物である亀を餌付けしており、見せてくれた。見せてくれたところか、お父さん持ってきて!と天然記念物をキャッチさせられる。ここに持ってきて、子供たちに見せてよ、とのことで、恐る恐る天然記念物である亀を運ぶ。この亀は、とにかくパンが好きで、パンを置くと、亀とは思えないようなスピードで食べにきていた。西表島島の天然記念物については事前に調べていて、触ってはいけないとか、見かけても遠くから見るだけにしてほしいとの注意をいくつもの本で読んでいたが、そこら辺のルールを一気に飛び越えてしまうこの世界観。おばあちゃん曰く、こんなの何が天然記念物なんだろうね?とのことであった。
最終の船で帰る。朝の客はほとんどおらず、僕らと数組だけの船、そしてお店のスタッフたちが帰路につく。港についてからはまたスーパーによって、アイスや飲み物を買う。夕飯の後に裏のビーチに星空を見に行く。雲が広がっていたので思っていたほどではなかったが大きなコウモリが見れた。ビーチのよるはやはり静かで暗い。
娘が、「西表ヤマネコに会いに来たのに、まだ会えていない。このままでは帰れない」ということで、満足させるためだけに夜のドライブに出かける。そんな簡単には見えるはずはないのだが、ガイドさんからきいた出没スポットを周る。もちろん空振り・・。離島の夜は本当に暗く、街灯もないところも多く、車のヘッドライトだけが浮かんでいる状態。バンガローに帰ると妻に「パパが行きたい所に連れて行ってくれなかった」と文句を言われる。僕は出没スポットを周ったのだが、本人は道端に置いてある「ヤマネコ注意 スピードを落とせ」「ヤマネコが通ります! スピードを出さないで」という看板が置いてある「ヤマネコロード」を通ってほしかったのだそうだ。そこにイリオモテヤマネコが通るのだから看板があるはずで、そこに行けば見れるはず、という理屈の様だった。確かに、わからんでもない。






















